関根金次郎の挑発的な手に対して、阪田三吉は「銀」(銀将)を動かします。阪田としてはその銀を関根に取ってもらうことで、香車を動かして攻めに転じようという腹でした。ところが、関根がその意図を読んでいて、取ってくれない。銀は「取ってくれ。いっそ殺せ!」と叫んでいるのに、敵は殺してくれない。それで彼は「銀が泣いている」と言ったのでした。
わんぱく将棋倶楽部
関根金次郎の挑発的な手に対して、阪田三吉は「銀」(銀将)を動かします。阪田としてはその銀を関根に取ってもらうことで、香車を動かして攻めに転じようという腹でした。ところが、関根がその意図を読んでいて、取ってくれない。銀は「取ってくれ。いっそ殺せ!」と叫んでいるのに、敵は殺してくれない。それで彼は「銀が泣いている」と言ったのでした。